先日、仕事を通じて新しいご縁をいただき、「山田方谷(やまだ ほうこく)」という人物についてお話を伺う機会がありました。
岡山県に住み、仕事をしていながら、恥ずかしながら私はこれまで山田方谷について詳しく知りませんでした。
しかし、お話を伺って興味を持ち、少しずつ調べてみると、岡山にこれほど興味深い人物がいたのかと驚かされました。
山田方谷とは
山田方谷は、1805年に現在の岡山県高梁市に生まれた、幕末の漢学者・教育者・藩政改革者です。
当時、多額の借財を抱え財政的に厳しい状況にあった備中松山藩で、藩主・板倉勝静のもと藩政改革に取り組みました。
方谷が行ったのは、単に支出を減らすだけの改革ではありませんでした。
倹約、産業振興、藩札の刷新、民政の改善、そして教育や人材育成など、藩全体を見ながらさまざまな改革を進めていったとされています。
中でも私が興味を持ったのは、「人を育てること」を非常に大切にしていたという点です。
藩校「有終館」や家塾「牛麓舎」などで人材を育て、明治維新を迎えた後も教育に力を注ぎました。
「義を明らかにして利を図らず」
山田方谷の思想を調べている中で、印象に残った言葉があります。
「義を明らかにして利を図らず」
目先の利益だけを追い求めるのではなく、まず何が正しいのか、何のために行うのかを考える。
その結果として利益がついてくる、という考え方です。
また、「事の外に立ちて事の内に屈せず」という考えも残されています。
目の前のことだけにとらわれるのではなく、一歩引いたところから全体を見ることの大切さを説いたものです。
幕末の言葉でありながら、現代の仕事や経営にも通じるところがあるように感じます。
山田方谷の考えを、現代の人材育成へ
今回のご縁では、山田方谷研究会の事務局長を務め、長年にわたり山田方谷の研究を続けてこられた三宅康久さんから、直接お話を伺う機会をいただきました。
三宅さんたちは現在、方谷の思想を歴史として学ぶだけではなく、現代の企業における新人教育や指導者育成などに生かす取り組みを進められています。
「何のために働くのか」
「何のために人を育てるのか」
方谷が大切にした考え方を、現代の企業や働く人たちにどう伝えていくのか。
私自身、今回初めて知ることばかりでしたが、とても興味深くお話を聞かせていただきました。
詳しい研修内容については、こちらで紹介されています。
【山田方谷に学ぶ、新人・指導者育成研修】
岡山に住んでいるからこそ、もっと知ってみたい
今回の出会いをきっかけに山田方谷について調べ始めましたが、まだまだ知らないことばかりです。
そして調べているうちに、一度、高梁市にある山田方谷ゆかりの場所を実際に訪ねてみたいと思うようになりました。
普段、私たちはパソコンやWebサイト、ITといった比較的新しい技術に関わる仕事をしています。
そんな仕事をしている中で、200年ほど前を生きた岡山の人物と、その思想について知る機会をいただくとは思っていませんでした。
仕事は、仕事だけで完結するものではなく、そこから新しい人とのつながりが生まれ、それまで知らなかった世界を知ることがあります。
今回も、そんなご縁の一つになりました。
山田方谷について、私自身これからもう少し勉強してみたいと思います。
そして実際に高梁を訪れることができたら、その時はまたこのブログでご紹介できればと思います。





